コンロを替えるべきか否か・・・「ピピッとコンロ」は東京電力(経産省)の陰謀か
私は、築30年ほどの低層マンション住まい。住環境には、狭いことを除いて、大きな不満はありません。何しろ、4Fが大家さんだけ、という作りなので、建物も管理もとても優れている。東北の地震の時には、私のスタジオ(家から徒歩10分。小さなビルの7F)では、楽譜棚やラックがほとんど全部倒れたのですが、家は何も起こらず。不安定な置物さえ倒れませんでした。普段でも、震度2は「ゆれたかな?」震度3でも「少しゆれたな」という程度です。管理も行き届いていて、お掃除も完璧! 長いこと住んでいるのですが、すっかり馴染んでしまいました。ところが・・・
ガスコンロがいい加減だめなのです・・・
私のコンロの使い方は、かなり荒っぽい。炒め物をするときは、油を入れて中華鍋から煙がでるくらい熱くすることもしばしばです。魚を焼くときは、グリルなどは全く使わず、魚焼き用の網を使います。グリルじゃ大きい魚は焼けないし、蒸し焼きになってしまって美味しくない。その結果、強火、中火用のコンロのバーナーキャップは熱で変形してしまいました。他にもいろいろと不都合が起こってしまいました。12年前に一度部品を替えてもらったのですが、2年前に管理会社に電話したら「規則で現状のコンロは交換になります」とのこと。どうやら、最新式の「ピピッとコンロ」になるそうです。それで「それなら結構です」と交換を断ったのですが、最近、どうにもこうにも使いにくい事態になってしまいました。
そこで、ピピッとコンロを使っている友人にリサーチ。主に、最新式(当時、5年前)の一番良いものを導入したグルメさんに。
「網で魚を焼ける?」
「だめ。センサーが反応しないものは置けない。火力の調整が難しくて、脂が乗っている魚は時々皮が焼け落ちて丸裸になる」(怒りの顔)
「炒め物は?」
「フライパンが赤くなるほど熱くするのは無理。火力を強く、と思った途端に火が小さくなる。そもそも中華鍋も専用のものでないと・・・」(涙目)
「揚げ物は?」
「最後にかりっと仕上げようとするタイミングで温度が下がる」(諦めの顔)
などなど・・・とてもじゃないけど、まともな調理ができるとは思えません。実家で料理をしていたウン十年前から、好きなようにガスを使っていた身としては、とてもじゃないけど使いこなせる自信がないのです。
そもそも、過剰な温度センサーが付いている理由は「安全性」だそう。マンションの管理会社が「温度センサー付きのもの以外は使えなくなったのです」と説明がありました。締め付けが厳しくなって、「温度センサーが付いていない(ないし自由度が大きい)コンロは、業務用以外は入れられない(もちろん、マンションには無理)」とのお答えでした。ひねくれ者の私はこう考えました。
「これは東京電力と経産省の陰謀に違いない!!」
ガスコンロが使いにくくなれば、IHに流れる家庭が増えるはず。そうなれば電力使用量が上がる。もちろん、原発がなくてもやっていけている現状を変えることができる!!原発推進万歳!!
てなわけです・・・そんなわけねーだろ(苦笑)
くだんの友人は、会うたびにおいでおいでをしながら「こっち来い、こっち来い」と呪ってます・・・